横浜の寿町がやばいのは過去の話?危険な街から福祉の街へ
【目次】
- 寿町の歴史
- 現在の寿町は人口の8割が生活保護
- ドヤと呼ばれる簡易宿泊所
- 寿町の住人は何かしらの事情を抱えていることが多い
- 生活保護総合支援ほゴリラの2つのサポート
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寿町とは、横浜市中区にある地名のことで寿地区と呼ばれることもあります。寿町は人口の8割が生活保護世帯という特殊な街であり、東京の山谷や大阪の西成と並ぶ日本三大ドヤ街とされております。
本記事では、寿町がやばいと言われている理由や、現在の寿町がどのような街なのか簡単に解説します。なお、本記事を執筆しているほゴリラでは、生活保護の受給が可能か診断できる「生活保護の受給診断」と、賃貸の入居審査に通過できる可能性がどれぐらいあるか診断できる「賃貸の入居審査診断」を運営しております。どちらの診断も簡単な質問に答えるだけで60秒で結果がわかりますので、ぜひお気軽にご利用ください。 -
寿町の歴史
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寿町周辺は第二次世界大戦後、1955年までアメリカ軍によって接収されていましたが、その後、職業安定所の寿町への移転や簡易宿泊所群の建設が始まりました。これに伴い、日ノ出町周辺や黄金町付近の大岡川沿岸バラック群(大岡川スラム)、さらに水上ホテルといった宿泊施設から港湾労働に携わる日雇労働者が大勢移入し、まもなくドヤ街が形成されました。
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元々は日雇い労働者の街
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上述したように、寿町に日雇い労働者が集まったことによってドヤ街が形成され、労働者の増加に伴い、青少年相談センターや寿生活館が開設し行政も支援に力を入れていました。
当時の寿町では、早朝になると職安の前に行列ができ、職安のシャッターが開くと手配師と呼ばれる斡旋者が日雇いの仕事を労働者に斡旋していました。しかし、全員が仕事にありつけるとは限らないため、仕事にあぶれた労働者は日中から路上などでお酒を飲み、公営ギャンブルや仲間内との賭け事を楽しんでいたようです。 -
違法ギャンブルや麻薬などが蔓延していた
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公営ギャンブルや仲間内との賭け事だけならまだ良いのですが、中には違法ギャンブルが行われていたとも言われております。加えて、深夜の寝静まった時間には麻薬の売人が出入りしていたとも言われているため、この当時の寿町の印象がいまだに残っているのが「寿町はやばい」と言われている所以です。
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現在の寿町は人口の8割が生活保護
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当時は日雇い労働者がほとんどでしたが、現在の寿町は人口の8割が生活保護受給者です。
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住人の高齢化や日雇いの求人減少
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寿町はほとんどが日雇い労働者であり、正規雇用ではなかったため、70年代のオイルショックや90年代のバブル崩壊などで日雇いの求人が激減しました。仕事を失い、街に路上生活者や高齢者、病人などが増えていき、労働者の街は福祉の街に変容していったのです。
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ドヤと呼ばれる簡易宿泊所
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ドヤとは宿(ヤド)を逆さ読みした言葉で、「人が宿泊するような場所ではない」という皮肉が込められています。寿町にはこの簡易宿泊所が100件以上も軒を連ねているのです。
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簡易宿泊所とは
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簡易宿泊所とは、3畳程度の最低限のスペースしかない宿のことで、水場は共有です。寿町の簡易宿泊所は宿泊料金が1泊2,000円程度となっており、1食300円の食堂などもあります。
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生活保護受給者でも簡易宿泊所の居住が認められている
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簡易宿泊所は宿泊施設であり、住居ではありません。しかし、寿町の特殊な背景もあり、簡易宿泊所を長期間利用していた方はそこを住居として横浜市が認めているため、寿町の生活保護受給者のほとんどが簡易宿泊所で生活しています。
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寿町の住人は何かしらの事情を抱えていることが多い
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生活保護は、日本国憲法第25条「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」に基づいて設立された制度です。生活保護を受給すると国が定めた最低限度の生活が保障されるため、生活保護費から住居の家賃が支給されます。これを住宅扶助と呼びます。
一般的に考えると、簡易宿泊所よりも賃貸アパートの方が生活環境は良いはずです。しかし、寿町の住人は寿町の外に出ることすら少なく、皆何かしらの事情を抱えていると言えるでしょう。 -
生活保護の住宅扶助
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繰り返しになりますが、生活保護の住宅扶助は住居の家賃として支給されます。しかし、生活保護はあくまで最低限の生活を保障する制度であるため、居住可能な家賃上限が定められております。
横浜市の場合、住宅扶助の上限は単身者で52,000円となっているため、横浜市内にある家賃52,000円の賃貸であれば原則どこにでも住むことができます。住宅扶助については以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしていただければ幸いです。
横浜市の生活保護者が住める物件の家賃はいくら?世帯人数ごとに解説 -
賃貸の入居審査
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賃貸を契約するには、入居審査に通る必要があります。入居審査では家賃の支払い能力や過去に滞納歴がないかなどを見られますが、生活保護の場合は住宅扶助があるため家賃支払いは問題ないと考えられます。しかし、生活保護は親族からのサポートを受けられない方が受給できる制度であるため、連帯保証人を用意できない方は少なくありません。
とはいえ、保証人が用意できなくても、保証会社を利用することで賃貸を契約することができます。しかし、生活保護は生活に困窮している人が受けられる制度であるため、生活保護を受給する以前に家賃を滞納してしまったり、借金の返済が滞った経緯がある場合は、保証会社の審査に通りにくくなります。
そのため、保証人を用意できず保証会社の審査も通らないという方は一定数いらっしゃるのです。
簡易宿泊所であれば審査も何もありませんので、人によっては過去の様々な経緯から賃貸ではなく簡易宿泊所を好む方もいらしゃるのかもしれません。 -
生活保護総合支援ほゴリラの2つのサポート
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ここまで、寿町がどのような街なのか解説しました。昔は人々から「やばい」と言われていた寿町ですが、現在は人口のほとんどが高齢の生活保護受給者であることから福祉の街へと変貌を遂げていることや、1泊2,000円程度の簡易宿泊所が100件ほどあり、そこを住居として生活している方がいらっしゃることなどがお分かりいただけたかと思います。
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著者
井口 優
株式会社フォーユー 代表取締役社長生活保護は発足から70年以上も経過している制度であるにもかかわらず、未だ国民の理解が低く、「生活保護をよく知らない」ことが原因で、受給できるのに受給していない方が多くいらっしゃいます。ほゴリラのサービスを通じて1人でも多くの生活困窮者に手を差し伸べることで、日本全体の貧困問題を解決する一助となれるよう日々精進していきたいと考えています。
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