ネットカフェ難民は生活保護を受けられる!住所が必要なのは受給後!

【目次】
- 生活保護を申請出来る条件
- 住所が無くても申請可能
- 生活保護を受けるメリットとデメリット
- まとめ
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「ネットカフェ難民は特定の住所が無いから、生活保護が受けられない」某掲示板などでよく目にするフレーズですが、結論から言うと"とんでもない誤解"です。
住所不定の状態でも、生活保護は申請出来ます。
何故なら、住所が無いと受給出来ないのであれば、ネットカフェ難民やホームレスの方など、本当に生活に困窮している人を救えない制度ということになるからです。
それでは生活保護の制度の意味を根本から否定するようなものです。
本記事では、生活保護を受けられる条件と、何故このような誤解が起きているのかを解説します。
これから生活保護の受給を検討している方の参考になれば幸いです。 -
生活保護を申請出来る条件
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まず初めに、ネットカフェ難民は生活保護を受けられないという、誤解を生んでしまう原因をご説明します。
「生活保護を受給出来るかどうか」と「生活保護を申請出来るかどうか」は似たような言葉ですが、意味が全く異なるのです。
ここが混同してしまっているせいで、間違った情報が溢れてしまい、「ネットカフェ難民は生活保護を受給出来ない」という風に誤解を招いてしまっています。
生活保護は、日本国民誰でも申請する権利があり、申請する為の条件は"最低生活費"よりも収入が少ないことだけです。 -
最低生活費とは何か
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【すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。】と日本国憲法の第25条によって定められています。
それに伴い、厚生労働省によって定められた、最低限度の生活を営むのに必要な生活費のことを"最低生活費"と呼びます。
北海道では、政令指定都市である札幌とその他の地域では、物価も違えば家賃相場も違います。
このように、地域によって生活費に差が出る為、最低生活費も地域によって異なります。
では、札幌における最低生活費はいくらなのでしょうか? -
札幌の最低生活費
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単身者の場合 金額 最低生活費 \109,720 冬季加算込み \122,500 -
このように、札幌の単身者の場合、約11万円程が最低生活費として定められています。
生活保護は最低生活費が基準になっているので、この109,720円が札幌の単身者がもらえる保護費ということになり、収入がこれ以下であれば生活保護の受給対象です。
また、札幌は寒冷地の為、11月~3月には暖房代として保護費が加算され、これを冬季加算と呼びます。
※障がいがある場合などは別途、加算手当が付きます。最低生活費を詳しく知りたい方はこちらの記事をお読みください。
店舗によって料金が異なりますが、札幌のネットカフェは24時間パックで平均3,300円程です。
ネットカフェ難民の方は、日雇いのアルバイトなどで生計を立てている方が多く、月によって収入にばらつきがあるでしょう。しかし、1ヵ月で考えると約10万円程度を、家賃として支払っているような状況です。
最低生活費には家賃分(36,000円)も含まれている為、生活費として約7万円程度残ります。
今のご自身の生活と比べると、かなり余裕がある生活を送れるのではないでしょうか? -
住所が無くても申請可能
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この記事の本題と言っても過言ではないですが、生活保護は特定の住所が無くても申請可能です。
また、この場合の住所というのは、住民票の置いてある住所を指します。
生活保護は、基本的にお住まい(住民票のある地域)の自治体で申請しますが、特定の住所が無い場合や、住民票のあるところと違う地域で生活している場合は、最寄りの区役所で申請することが出来ます。 -
受給するには住所を確定する必要がある
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生活保護を申請する段階では、上記の通り住所が無くても問題ありません。
とはいえ、申請が受理されたのち受給開始する為には、確定した住所が必要になります。
住所が確定していなければ、"どこの誰"に生活保護費を支給するのか自治体が把握できないからです。
その為、申請が受理されれば、ご自身で生活保護の規定に沿った賃貸を探すことになります。
お部屋の契約が完了すれば、入居日に生活保護の受給が開始になります。 -
お部屋探しが必要な方は多い
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札幌の生活保護費には、36,000円の家賃分が含まれているとご説明しました。
実は36,000円まで家賃負担があるわけではなく、家賃が36,000円までの賃貸に住む必要があるのです。
札幌の単身者向け賃貸の家賃相場は、大体5.5万円程です。
その為、現在住居が有る無いにかかわらず、家賃が36,000円以内の賃貸に、原則引っ越さなければなりません。 -
初期費用は役所負担
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賃貸契約の初期費用や、引っ越し業者の費用を払える人は、そもそも生活保護の申請に来ていないでしょう。
その為、これらの費用は生活保護の一時金として、役所から負担されます。
ネットカフェ難民の方は住居が無い為、家具家電や布団など、生活に最低限必要なものも一時金として支給されますので、その身一つで生活保護を受給することが出来ます。 -
生活保護を受けるメリットとデメリット
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ここまでで、ネットカフェ難民の方も生活保護が受けられるというのは、ご理解いただけたと思います。
とはいえ、生活保護を受給すると、どんなメリットとデメリットがあるのか、生活保護の制度を知らないとわからないと思います。
以下でメリットとデメリットをそれぞれお伝えします。 -
生活保護を受けるメリット
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まずは生活保護のメリットからお伝えします。
- 毎月一定の収入を得られる
- 住居を確保出来る
- 焦らず就職活動が出来る
- 保護費からの貯金が認められている
- 医療費が無料になる
- PCやスマホは所有できる
細かく挙げるともっとあると思いますが、キリがないのでこのぐらいにしておきましょう。
生活保護を受給すると、毎月一定の収入がを得ることが出来るうえ、自分の家に住むことが可能です。
明日の生活に怯えながら、暮らす必要がなくなる為、焦らずに就職活動が出来ます。
更に保護費からの貯金が一定額認められている為、自立に向けて地盤を固めることも可能です。
また、ネットカフェ難民の方は食事が偏りがちですので、体調を崩してしまう方も少なくありません。
しかし、生活費がギリギリで医療費を捻出出来ない方が多くいらっしゃいます。
生活保護を受給することで、医療費が無料になる為、医療費に生活費を使うこともありません。 -
文化的な最低限度の生活
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生活保護を受給すると、あまり高価なものの所有は認められませんが、PCやスマホは現代において、文化的な最低限度の生活を送る為には欠かせないものの為、所有が認められております。
就職活動にもスマホは必須ですし、何より連絡手段が無いと面接も難しいほか、役所も受給者と連絡を取るのが難しい為、スマホの所有はむしろ推奨されているのです。
とはいえ、必要以上にハイスペックなPCや、2台目のスマホに関しては、必要性が認められない限りは指導が入ることになります。 -
生活保護を受けるデメリット
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続いて生活保護を受給するデメリットを解説します。
- 高価なものや資産となるものを所有できない
- いくらでも貯金してよいわけではない
- ケースワーカーとの面談がある
- 住居の制限がある
- ローンやクレジットが利用できない
デメリットとして挙げられるのはこのぐらいでしょうか。
健康で文化的な最低限度の生活を営むのが生活保護の目的であり、持ち家や車などの資産となるものは、売却すれば生活費になりますし、そもそも無くても生活出来るので原則認められません。ただ、ネットカフェ難民の方も資産が無い方がほとんどですので、デメリットには当たらないのではないでしょうか。
保護費からの貯金は認められていますが、貯金が多すぎると保護費が無くても生活できるので指導が入る場合があります。
ケースワーカーとの面談は、回数は人によって異なりますが必須です。
人と関わるのが苦手な方は嫌かもしれませんが、ネットカフェのように不特定多数の人と接触するよりは、ずっと楽なのではないでしょうか?
住居は家賃の制限がある為、デメリットと捉える人も多いです。
とはいえ、住居が元々ない方にすればメリットでしかありません。 -
保護費を借金の返済に充ててはいけない
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保護費を借金の返済に充ててはならないと定められている為、ローンやクレジットの利用は原則出来ません。
しかし、これはあくまで受給後の話であり、借金があるから生活保護を申請出来ないというわけではないのです。
生活保護を申請する条件と、借金が有るか無いかは別の話であり、債務整理や自己破産の手続きを行うことで借金の問題は解決します。
要は、生活保護費から借金を返済しなければ良いだけです。ここも誤解されがちなポイントなので、覚えておくとよいでしょう。
生活保護のデメリットについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をお読みください。 -
まとめ
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ここまで、ネットカフェ難民の方が生活保護を受けられる理由と、生活保護のメリットとデメリットを解説しました。
- 住所が無くても申請が可能であること
- 生活保護を受けると、ネットカフェよりも良い生活が出来ること
- ネットカフェ難民にとって、デメリットが基本的にないこと
これらがお判りいただけたと思います。
しかし、本記事をお読みくださった方の中には、過去に役所で、生活保護の申請を断られてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
札幌では過去に生活保護の申請条件を満たしている方が、申請させてもらえず死亡してしまった事件があります。
これは全国的に起きていることで、一般的に水際作戦と呼ばれています。
水際作戦に被害に遭うと、生活保護の知識が無ければ申請を通すのは不可能です。
過去に水際作戦の被害に遭われた方や、お1人で申請に行くのが不安な方は、私たちの行っている生活保護の無料同行申請サポートをご利用ください。 -
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生活保護を申請出来る条件を満たしているにも関わらず、申請させてもらえないのが水際作戦です。
この水際作戦の最も有効な対策方法が、生活保護の支援活動を行っている私たちスタッフが、実際に申請に同行させて頂くことです。私たちがいることで、役所も申請希望者をぞんざいに扱うことは出来ません。
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生活保護の申請が受理されるのは、原則14日以内とされています。
その為、14日間ネットカフェにいられるだけの生活費が無い方もいらっしゃるでしょう。
私たちが運営している楽ちん貸では、即日入居が可能な賃貸物件をご用意しています。
楽ちん貸の主なメリットは以下の通りです。- 即日入居可能
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ネットカフェ難民の方には、通常の賃貸を借りることが出来ない事情を抱えている方もいらっしゃるでしょう。
楽ちん貸をご利用いただくことで、普通の賃貸物件に住むことが出来ますので、是非ご利用ください。
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