横浜でホームレスになるとどうなる?安全な場所はある?
【目次】
- 横浜はホームレスの数が減少傾向にある
- 横浜市のドヤ街「寿町」
- 横浜のホームレスの多くは生活保護を受給する
- 生活保護総合支援ほゴリラの2つのサポート
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神奈川県のホームレスは2007年がピークで、実に2020人にも及びました。2022年の厚生労働省による全国調査では、神奈川県は大阪府の966人、東京都の770人に次いで536人との結果となり、2007年のピーク時からのホームレスの減少幅は全国で最も大きいという結果が出ておりますが、全国で3番目にホームレスが多い街とも言えるでしょう。
本記事では、神奈川県の横浜市でホームレスになると安全な場所はあるのかを解説します。なお、本記事を執筆しているほゴリラでは、生活保護の受給が可能か診断できる「生活保護の受給診断」と、賃貸の入居審査に通過できる可能性がどれぐらいあるか診断できる「賃貸の入居審査診断」を運営しております。どちらの診断も簡単な質問に答えるだけで60秒で結果がわかりますので、ぜひお気軽にご利用ください。 -
横浜はホームレスの数が減少傾向にある
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冒頭でも解説したように、神奈川県全体でホームレスの数は減少傾向にあり、神奈川県の中で最もホームレスの多い横浜も減少傾向にあります。
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ホームレスの自立支援に力を入れている
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ホームレスが減少傾向にある背景として、全国の中でも横浜はホームレスの自立支援に力を入れていることが挙げられます。横浜の寿町というエリアに自立支援施設があり、ホームレスの方は一定の期間入所することが可能で、その期間中に日雇いの仕事などで自立資金を貯めて次の住居や就職先を確保することで、ホームレスの自立支援を行っています。
このように、国や地方自治体が力を入れて取り組むことで、横浜のホームレスが減少しているのです。 -
路上生活者だけがホームレスではない
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ホームレスとは一般的に路上生活者のことをイメージしますが、ネットカフェに居住実態のある「ネットカフェ難民」と呼ばれる方々や、自分名義の住居が無く友人宅等に長期間居住している方も、ホームレスとして定義づけすることができます。そのため、国の調査では把握しきれていないホームレスが存在する可能性は高く、実際のホームレスの数は調査結果よりも多いと言えるでしょう。
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横浜市のドヤ街「寿町」
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横浜市には日本三大ドヤ街とされる「寿町」があります。
ドヤとは宿泊環境が悪く一般的な人が泊まる場所ではないという意味合いから、「宿」を逆さ読みにした言葉で料金の安い簡易宿泊所のことを指し、ドヤがたくさん集中している場所がドヤ街と呼ばれているのです。
横浜にホームレスが多い理由として、ドヤ街である寿町の存在が大きいと言えるでしょう。 -
炊き出しなどの支援が充実している
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寿町がドヤ街として機能していることから、必然的に炊き出しなどのホームレス支援は寿町で多く行われています。加えて横浜市の施策として、ホームレスの方に食券や宿泊券を配布していた経緯などもあるため、噂が人を呼び、よりホームレスなどの困窮者が寿町に集中する形となったのではないでしょうか。
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日雇いの仕事をすることができる
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寿町に限らず、ドヤ街には「寄せ場」と呼ばれる職業紹介所があります。基本的に紹介されるのは建築関係などの日雇いの仕事であり、早朝から寄せ場にホームレスが集まり仕事場へ送迎される形となります。収入が限られるホームレスにとって、こうした寄せ場があることは大きなアドバンテージになりますが、定員などの条件もあるため寄せ場に集まった全員が必ずしも仕事をもらえるとは限りません。そのため、他の人に仕事を取られないよう早朝から寄せ場にホームレスが集まるのです。
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横浜はドヤで住民票登録が可能
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上記でも解説しましたが、ドヤとは宿泊料金の安い簡易宿泊所のことを指します。寿町の簡易宿泊所は概ね一泊1,500円〜2,000円程度であり、ホームレスや生活保護受給者のほとんどが簡易宿泊所に居住しています。
生活保護には生活費に充てる生活扶助や、家賃に充てる住宅扶助があります。
しかし、住宅扶助は基本的に簡易宿泊所のような一時的な宿泊施設には適用されないのです。そのため、一般的には生活保護受給者は家賃上限内の賃貸物件に住むことになり、施設等ではなく居宅で保護を受けることになります。これを居宅保護と呼びます。
ところが、寿町の簡易宿泊所では住民登録をすることが可能であり、自治体がそれを居宅であると認めているため、簡易宿泊所に宿泊しながら生活保護が受けられるのです。 -
横浜のホームレスの多くは生活保護を受給する
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ここまで、横浜のホームレス事情や寿町について解説しました。寿町はホームレスにとって住みやすい街であると共に、横浜市が行なっている自立支援等によってホームレスの数が減少していることなどがお分かりいただけたかと思います。なお、ホームレスが減少している一方で生活保護受給者の数は増加傾向にあるため、自立支援が行き届いていることの証明とも言えるでしょう。
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生活保護を受給できる条件
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生活保護は、日本国憲法第25条「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」に基づいて設立されたセーフティーネットです。ホームレスのように生活に困窮してしまった方は、生活保護を受給することで国が定めた最低限度の生活が保障されます。以下で、生活保護を受給できる条件を簡単に解説します。なお、以下の生活保護診断をご利用いただけますと、横浜で生活保護を受給できるか60秒で診断可能ですので、お気軽にご利用ください。
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収入が生活保護費よりも少ない
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1つ目の条件は、収入が生活保護費よりも少ないことです。生活保護費は国が定めた最低限の生活費ですので、生活保護費よりも収入が少ないということは国が定めた最低限度の生活水準を満たしていないことになるのです。横浜市で支給される生活保護費がいくらになるか知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説しておりますので参考にしていただけると幸いです。
横浜市で生活保護の金額はいくらになるのか?気になる支給額を解説! -
資産を所有していない
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2つ目の条件は、預貯金や持ち家、車などの資産を所有していないことです。収入が生活保護費より少なくても、生活費に充てられる貯金や売却可能な資産などがある場合は生活保護を受給することができません。とはいえ、ホームレスの方で資産を持ち歩いている方は少ないため、多くの場合は問題ないのではないでしょうか。
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親族に頼ることができない
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最後の条件は、親族に頼ることができないことです。生活に困窮してしまっても、親族から経済的な援助が受けられる場合は生活保護の対象にはなりません。そのため、生活保護を申請すると原則3親等内の親族に「扶養照会」が行われます。
扶養照会は親族に対して、申請者を援助することが可能か確認するための書類ですので、親族から扶養できない旨の返信があった場合や返信自体なかった場合などは生活保護を受給することができます。なお、親族とのトラブルがあった場合は扶養照会を行わずに生活保護を受給することができます。扶養照会について詳しく知りたい方はこちらの記事をお読みください。
生活保護の扶養照会は断り方があります!断り方を簡単に解説 -
生活保護総合支援ほゴリラの2つのサポート
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ここまで、横浜でホームレスになるとどうなるのか解説しました。寿町があることによって、ホームレスの方でも生活保護を受給して簡易宿泊所で生活できることなどがお分かりいただけたかと思います。しかし、ドヤとは宿泊環境が悪く一般的な人が宿泊できるような宿泊所ではないという意味合いから、「宿(ヤド)」を逆さ読みしているものです。そのため、本来の生活保護受給者が居住可能な賃貸と比較すると、生活の質としては低いと言えるでしょう。
本記事を執筆しているほゴリラでは、これから生活保護の受給をご検討されている方のために「生活保護の申請同行サポート」、賃貸の入居審査に通らない生活保護受給者の方のために「楽ちん貸」というサービスを行なっておりますので、以下で簡単にご紹介致します。 -
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また、ほゴリラでは、生活保護や住居に関するご相談をLINEでも承っております。お電話が止まってしまっている方や、会話が苦手でお電話でご相談するのが難しい方などは、ぜひご利用頂ければと思います。過去に入居審査に通らなかったことがある方や、現住居で家賃の支払いが遅れてしまったことがある方、ご自身の名義で賃貸を契約したことが無い方は、一般的な賃貸の入居審査に通る可能性がどのくらいあるかを診断できる「賃貸入居審査診断」を受けてみてください。
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著者
井口 優
株式会社フォーユー 代表取締役社長生活保護は発足から70年以上も経過している制度であるにもかかわらず、未だ国民の理解が低く、「生活保護をよく知らない」ことが原因で、受給できるのに受給していない方が多くいらっしゃいます。ほゴリラのサービスを通じて1人でも多くの生活困窮者に手を差し伸べることで、日本全体の貧困問題を解決する一助となれるよう日々精進していきたいと考えています。
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