生活保護の不正受給とは?過去の事例を元にわかりやすく解説

【目次】
- 生活保護の不正受給とは?
- 不正受給の具体例
- 不正受給はどう発覚するのか
- 不正が見つかった場合の対応
- 不正受給を防ぐためにできること
- よくある質問(FAQ)|生活保護の不正受給になる?ならない?
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「生活保護=不正受給が多い」というイメージを持つ方は少なくありません。ニュースやSNSで取り上げられるたびに批判が広がりますが、実際のデータを見ればそれが誤解であることが分かります。
厚生労働省の統計によると、不正受給は生活保護全体の 0.4%未満。その多くは悪質なものではなく、収入の申告漏れや手続き上のミスに過ぎません。
本記事では、生活保護の不正受給の実態、どこから不正とされるのか、どう発覚するのか、そして防ぐためのポイントを詳しく解説します。 -
生活保護の不正受給とは?
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生活保護における「不正受給」とは、意図的に収入や資産を隠す・虚偽の申告をするなど、本来受けられない保護費を受け取ることを指します。
ただし実際には、申告漏れや制度への理解不足で不正扱いされるケースが大半です。たとえば、働きながら生活保護を受けること自体は不正ではありません。詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
生活保護は働きながら受給可能!覚えておくべき3つのポイント -
不正受給の具体例
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ここでは、不正受給とされる代表的なケースを紹介します。
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収入の無申告
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アルバイト代や臨時収入を申告しなければ不正受給になります。
少額や一度きりでも必ず申告が必要です。特に多いのは「少額だから大丈夫」と思ってしまうケース。親族からの援助やフリマアプリでの売上も収入として扱われるため、迷ったらケースワーカーに確認するのが安心です。 -
同居偽装
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実際には同居している家族がいるのに、一人暮らしと偽えば不正受給になります。
よくあるのは「事実婚のパートナーの収入を隠す」「同居している子どもの収入を除外する」ケース。生活保護は世帯単位で審査されるため、同居人の収入も正しく申告する必要があります。 -
資産隠し
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預貯金や不動産を隠すと不正受給になります。
生活保護は「資産を活用しても生活できない人」が対象なので、資産を隠すと制度の前提を崩してしまいます。銀行口座や不動産は自治体が照会する仕組みがあるため、隠しても必ず発覚します。相続や臨時の収入があった場合も、速やかに申告すれば不正扱いを避けられます。 -
車の無断所有
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車を無断で所有すると不正受給になります。
ただし通院や障害、就労などのやむを得ない事情があれば例外的に認められる場合もあります。詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
生活保護でも車の所有は可能!条件や注意点を簡単に解説! -
医療扶助の不正利用
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医療費が無料だからといって不要な通院を繰り返すと不正になります。
本来の目的外で医療扶助を使うと「不正利用」と見なされることがあります。制度の仕組みや対象範囲を正しく理解し、必要な受診にとどめることが大切です。詳しくはこちらの記事で解説しています。
生活保護は医療費が無料!医療扶助のメリットや注意点を解説 -
長期不在・海外渡航
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無断で長期間住居を離れたり海外に行くと不正受給になります。
生活保護は日本国内での生活を前提にしているため、住居不定や長期不在は受給要件に反します。旅行や帰省なども含め、長期に渡る場合は必ずケースワーカーに相談しましょう。詳しくは以下の記事を参考にしてください。
生活保護は住所不定でも申請可能!申請と受給の違いによる誤解を解説 -
不正受給はどう発覚するのか
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不正受給は次のような方法で発覚します。
- 定期的な収入申告
- ケースワーカーの家庭訪問
- 金融機関や税務データとの照会
- 住民からの通報
つまり、意図的に隠してもほぼ確実に明らかになります。 -
不正が見つかった場合の対応
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不正受給が発覚した場合、次のような対応がとられます。
- 返還命令(受け取った分の返金)
- 加算徴収(最大2倍)
- 保護の停止・廃止
- 悪質な場合は刑事罰(詐欺罪など)
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不正受給を防ぐためにできること
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不正受給を避ける一番の方法は、少しでも収入や変化があったらすぐにケースワーカーへ相談・申告することです。
「働いてはいけない」「車を持ってはいけない」など、誤解されやすいルールもあります。詳しくは関連記事も参考にしてみてください。
生活保護は働きながら受給可能!覚えておくべき3つのポイント
生活保護でも車の所有は可能!条件や注意点を簡単に解説! -
よくある質問(FAQ)|生活保護の不正受給になる?ならない?
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Q. 私は働きながら生活保護を受けています。これは不正になりますか?
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不正にはなりません。収入を正しく申告すれば大丈夫です。詳しくはこちら → 生活保護は働きながら受給可能!覚えておくべき3つのポイント
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Q. 私は臨時で収入を得ました。申告しなかったら不正ですか?
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はい。単発のアルバイト代や親族からのお金も申告が必要です。
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Q. 私は車を所有しています。これは不正になりますか?
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原則は所有できませんが、通院や障害など事情によって認められる場合があります。詳しくはこちら → 生活保護でも車の所有は可能!条件や注意点を簡単に解説!
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Q. 私は医療費が無料なので、不要な受診を繰り返しています。これも不正ですか?
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医療扶助の目的外利用は不正とされる場合があります。詳しくはこちら → 生活保護は医療費が無料!医療扶助のメリットや注意点を解説
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Q. 私は海外に長期間滞在しました。これは不正になりますか?
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はい。生活保護は日本国内での生活を前提にしているため、不正受給にあたります。詳しくはこちら → 生活保護は住所不定でも申請可能!申請と受給の違いによる誤解を解説
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Q. 私はギャンブルをしています。これは不正になりますか?
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ギャンブルをすること自体は不正ではありません。ただし勝った分は収入として認定され、賭け金と相殺されません。申告をしなければ不正受給になります。詳しくは→生活保護受給者がギャンブルに勝ったらどうなる?簡単に解説
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ここまで、生活保護の不正受給について解説しました。不正受給は全体の0.4%未満で、多くは申告漏れやミスであり、国民が生活保護について詳しく無いがために、一部誤解されているケースもあることなどがおわかりいただけたかと思います。
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著者

井口 優
株式会社フォーユー 代表取締役社長生活保護は発足から70年以上も経過している制度であるにもかかわらず、未だ国民の理解が低く、「生活保護をよく知らない」ことが原因で、受給できるのに受給していない方が多くいらっしゃいます。ほゴリラのサービスを通じて1人でも多くの生活困窮者に手を差し伸べることで、日本全体の貧困問題を解決する一助となれるよう日々精進していきたいと考えています。
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